投稿日時 2024-01-22 03:44:41 投稿者 四季 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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その日、お偉いさんに呼び出されたナスカは、 エアハルト同伴にて指定された場所に向かった。 「君がナスカ・ルルーかね?」 「はい、そうです」 「まったく……可愛いだけの小娘じゃないか。君みたいな お嬢ちゃんはいつまでも軍人ごっこなんざしていないで 早くパパとママのところへ帰りなさい」 お偉いさんの空気を読まない発言を耳にし、 ナスカの後ろに控えていたエアハルトは殺気を放つ、が。 「父も母も死にました。だから私、ここにいるのよ」 敢えて一歩前へ踏み出したナスカは、静かながら迫力の ある表情でお偉いさんへそんな言葉を返した。 これにはさすがのお偉いさんも何も言い返せなくなったの だった。 ◆ 帰り道。 「ナスカはすごいな、 あの状況であんな風に言い返せるなんてね」 「事実ですから」 「それにしてもあの男、よくあんな酷いこと……」 「でも、両親がいなくても、私は不幸じゃないんですよ。 だって……今はこうして、 エアハルトさんが傍にいてくださるのですから」 |
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