投稿日時 2024-06-28 04:04:22 投稿者 四季 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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美女は鞭のようなものを取り出すと、ストレスを発散するかのようにそれでエアハルトを何度も打つ。 「ッ……く、っぅ……」 「そんな風にかっこつけてるけど、どこまで耐えられるかしらね!?」 エアハルトは苦痛のあまり目を閉じて俯く。 汗の粒が額を伝ってこぼれ落ちる、が、それでもまだ耐えることはできている。 「これでも! まだ! 謝らないのかしら!」 「謝る気はない」 「あらそう、頑固なのね」 「謝る理由もない!」 「そう……けれどどこまで耐えられるかしら? 肉体的な苦痛って、結構、精神的にもくるでしょう?」 美女は馬鹿にしたような笑みを向けるが。 「この程度、慣れればどうということはない」 エアハルトはただ真っ直ぐな目つきをして落ち着いて返すだけ。 「ふふ、さすがに英雄の精神力は凄まじいわね。ここまで折れない男も珍しいもの、気に入ってきたわ」 少し間を空けて、 「惚れられてるナスカ・ルルーが——ちょっと羨ましいわね」 そんなことをこぼす美女。 エアハルトは疑問符を絵に描いたような表情を浮かべたのだった。 |
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