投稿日時 2024-09-06 13:05:34 投稿者 四季 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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王城敷地内の通路を歩いていたサルキアとアンダーの背後から唐突に迫る、ランニングする警備隊員の群れ。 喋っていて前もろくに見ておらず目の前に歩いている人がいることに気づいていない様子の彼らはサルキアのところへそのまま突っ込んでくる――危険を感じたアンダーはサルキアの身を引き寄せた。 ランニングの群れはそのまま通り過ぎてゆき、ぶつかることは避けられた。 一時的に近づいていた二人の身体はすぐに元の距離感に戻る。 「ったく、前くらい見ろよ。てかそもそもこんなとこランニングコースにすんな」 通り過ぎた背中を眺めつつアンダーが呆れたように愚痴をこぼす。 「なぁお嬢?」 同意を求めようとするアンダー。 ……だがサルキアはというと。 ランニング集団うんぬんよりアンダーに抱き寄せられたことに意識が向いており、慣れないことに顔を真っ赤にしてしまっていた。 「どした? 何か変な顔してんな」 「お、女をいきなり抱き寄せるなんて……!」 「はぁ?」 あくまでランニング集団から護ってくれただけと分かっていながらも恥ずかしくて冷静ではいられないサルキアと彼女が照れている意味が分からないアンダーは、今日もすれ違っている……。 |
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