投稿日時 2024-09-23 08:42:07 投稿者 四季 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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「獲物みーつけたぁっ」 山中の道にて、一人でいるオイラーをたまたま発見した敵の男は、彼に襲いかかるべく走り出した。 ――だがちょうどそのタイミングで木から降りてきたアンダーが二人の間に割って入る。 アンダーは迫りくる拳を片腕で受け流すと蹴り一撃で男を気絶させた。 「ぼーっとしてんじゃねーよ」 「すまない」 オイラーはいつもこんな感じだ。 危ないところを助けてもらってばかり。 「ぼさっとしてたら死ぬっていつも言ってんだろ」 「そうだな、反省している」 真面目なオイラーはアンダーの姿をまじまじと見つめて、やがて、言葉を発する。 「君の姿を見ているといつも、もっと頑張らなくては、と思うのだが……なかなか上手くいかないものだな」 山中で動き回り、戦い、けろりとしてはいるもののすっかり傷つき汚れてしまったアンダーを見るとオイラーは切なくなる――自分がもっとしっかりしていれば、なんて思ってしまうのだ――だがそれを口にするとアンダーは毎回とても面倒臭そうな顔をするので、今は何も言わないでおく。 |
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